「まる」ないちにち

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イギリスでの生活や仕事を通して、感じたことをつづっていきます。

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 渡英13年で思うこと

:: 2011/07/18(Mon) ::

13年前の今日7月18日、イギリスへ来ました。今でも飛行機に乗りこむときの、あの複雑な気持ちは忘れられません。当初は5年間という予定だった旦那の出向。長い人生のうちの5年ならいい経験になるだろう、そう思っての渡英。好きだった仕事を辞めなければならないのは残念だったけれど、イギリスでの暮らしにも夢を抱いていました。

初めての海外生活。
ドキドキしながらの運転。
今まで見たこともないスーパーに並んだ野菜たち。
色とりどりの庭。
すべてが美しく、素敵に見える。
でも・・・
愛犬ロッキーは検疫所生活。
旦那は海外出張ばかり。
イギリスへ来たのに一人。
仕事もできない。

海外生活、いいことばかりではありません。最初は何でも物珍しくて、わけがわからなくても楽しかった。でも、そのうち、やはり感じ始めた言葉の壁。留学経験もないし、英語を専門に勉強したわけでもないので、英語の壁は正直大きかった (今でも大きいけど)。
言いたいことはあるのに、何と言っていいかわからない。日本語でならその物の名前はわかるのに、英語では単語を知らない。言いたくても言えないもどかしさ。買い物などでも言葉が出てこないばかりに、思い切り溜息をつかれたり、呆れられたり、馬鹿にされたり。数え上げたらきりがないくらいしてきた悔しい思い。

・・・「あ、これって」
と、この時、初めて前年まで担任してた自閉症のH君の気持ちがわかったような気がしました。言いたいことを言えず、地団太を踏んでいたH君。こんな気持ちだったのかな・・・
「共感」ということがなんとなくわかったような気がしました。

7年前、旦那が仕事を辞めてしまうことに、抵抗がなかったかと言えばうそになるけれど、でも、何とかやっていけると信じていたし、今も何とかなっています (笑)。暮らし自体は決して裕福ではないけれど、でも、生活は幸せに満たされています。自分にとって必要なものとそうではないものを見分ける力が育ったような気がします。

イギリスで出会ったかけがえのない友人たち。日本人・イギリス人・韓国人・フランス人・・・国籍も性別も年も関係なく私たちを支えてくれる人たち。適度に距離を取ってくれ、必要な時にさっと手を差し出してくれる素晴らしい人たち。この人たちに出会うためにイギリスに来たような気がします。

仕事場でみんなに言われるのが You are very patient. 辛抱強いとか忍耐強いとかという意味。そうそう腹が立たなくなったら、常に笑顔でいられるようになったような気がします。そして You always smile. と言われます。みんなに笑顔を向けることが、この年になってできるようになった気がします。

日本にいる家族とは1年に1回、会えるように頑張っています。遠く離れている日本ですが、そこにいる家族や友達とも、日本にいた時以上に心の距離が近くなったような気がします。

もしも、もしもイギリスに来ないで、日本でそのまま仕事を続けていたらどうなっていただろう・・・。きっと視野の狭い、外を見ようとしない私になっていたんじゃないかな。「先生」と呼ばれることで天狗になっていたんじゃないかな。

イギリスへ来ることで、教師としてのキャリアを捨ててしまったけれど、でも、それ以上に大切なものを見つけることができました。何かを始めるのに年齢は関係ないこと。努力はどこかで実ること。これが私一人の力ではなく、旦那や日本にいる家族、そして友人たちがいたからこそ成し得たものだと思えるようになっていること。素直にこんな気持ちになれるのも、13年間が培ったものですね。そして、自分のことが好きになれたこと。この13年は私にとって、とても大きな意味のある13年でした。
渡英13年経った今日、思うことでした。
14年目はどんな年になるんだろう。

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そして、もちろん、この笑顔に会うため!の13年間。




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