「まる」ないちにち

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イギリスでの生活や仕事を通して、感じたことをつづっていきます。

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 トラウマについての授業

:: 2011/10/04(Tue) ::

昨日の続き。

先週の金・土曜日と午前9時半から午後4時半まで、みっちりとトラウマについて勉強してきました。

生徒数は18人。私を除いてみんな、トラウマによって悩んでいる人たちと関わるお仕事をしているそうです。大多数の人が「カウンセラー」でした。そうですよね、何と言ってもこのコースに申し込みができる条件ですもの (←昨日のブログでもかきましたが。笑)。

そんなプロばかりのなか、私は自己紹介で「私は一切、トラウマに関してはわかりません」と宣言をしての授業。こんな私なのですが、みんな優しくしてくれ、非常に有意義な授業となりました。

授業の内容としては、

1.まず、トラウマとは何なのか。
2.トラウマというトピックにどう関わっているのか。
3.自分にとって、トラウマをどうとらえるかという点で影響を与えた人や本などはあるか。
4.同じ経験をしてもトラウマになる人とならない人がいるのは、なぜなのか。
5.他の人よりも精神的ショックを受けた後に回復する力のある人とない人の違いは何なのか。
6.「自分を傷つけないモノが自分をより強くする」という言葉に共感するか。

ということを3人一組のグループで話し合い、その後、全員でディスカッション。
トラウマというのは「からの何らかの変化によって、内的に影響を及ぼすこと」だそうです。定義としては、DSMⅣという有名な診断書があるので、そこに書かれていますが、みんなとの話し合いで一番強調していたのが、外⇒内ということでした。

上記5の問題で、回復する力のことを resilience と言うのですが、これはどうやって養われるのか、ということが非常におもしろいトピックとなりました。

親子関係で養われる信頼が大切だ、ということもそうなのですが、文化によって違うのでは・・・?とペルー人の生徒さんがポロリと言ったことで、「文化」にみんな目が行ったのです。
18人のうち15人はイギリス人で、この国以外で生活したことのない人にとって、このアイデアと言うのは斬新だったようです。
そして、ある生徒さんが
「私は太極拳をやっていて、仏教の人の考えって穏やかな気がする」
「なぜ?」
というところから、「宗教」にも及んでいきました。中でも、キリスト教と仏教では人格を形成する要素が違うのではないか、と。

この生徒さんの中で仏教徒は一人もいなく、
「う~ん。これは私が少し言ってもいいことかな?」
と思い、日本での仏教について少し、触れました。苦からの救いは神の存在ではなく個人の実践でとくことから、日本人の気質 (日本人の我慢強さや謙遜さ) について話もしたのですが、これがみんなにとってすごく新鮮だったようで、文化によって、ショックの受け方も違うのではないのか、ということは回復力も文化が大きなポイントになるのでは、と話がどんどん展開していきました (←こういう討論はおもしろいですね~)。

宗教、文化、はたまた性によっても大きく変わってくるだろう・・・とどんどん話が発展していきました。私たちが何気なく言う「男の子なんだから、泣かないの」「女らしく」という言葉が、実はその人の気持ちを表現することを妨げてしまうのではないのか、そういう言葉を聞き続けてきたら、それ自体がトラウマになってしまうのではないのか・・・話は尽きません。


私が今回学んだのは
・誰でもトラウマ体験がある
ということ。私もあります。はっきりとモノを言う私のことを中学時代の同級生はよく思っていなかったため、対立してしまうことがあり、仲間はずれにもったのですが、それがもとで、こんなことを言ってもいいのかな・・としばらくは、話すこともいやになるという体験をしました。これもひとつのトラウマなのです。

そして、
・外的影響の受け取り方が文化によってどう変わるのか
ということが、私の関心を引きました。

今回、このコースに申し込んだ理由が、東日本大震災で心に傷を負っている子どもたちのサポートをしたい、ということ。そこで、今回のモジュールの課題 (自分のテーマ) を

・トラウマを起こす原因、人によってなぜショックな出来事の受け止め方が違うのか、文化によってどれほど影響してくるか

を検証しようと思っています。サポートの仕方に関しては、2月以降のモジュールで勉強します。今は、まず、基礎をきちんと勉強し、日本人の私だからわかることを織り交ぜて課題を仕上げようと思っています。


あっという間の2日間でした。これだけみっちりと英語だけで考えたのも久しぶり・・というか、初めてかも (笑)。さすがカウンセラーの人ばかりで、授業ではなく、話し合いから自分自身を見つめて、それをまた言葉として発していく、という自分の内を見つめることもできました。

最後に、みんなこの二日間はどうだったのか、ということで話を終えたのですが、私はみんなに感謝していることを伝えました。経験のない私の言葉に耳を傾けて聞いてくれたことに感謝。そしてみんなが発する言葉一つ一つが全て自分の体に沁み込んでいき、考えていることと言葉で表現することの違いを学べたことにも感謝。経験がない私からは何も発することはできなかったけれど、実りある2日間だったことを伝えました。

そうしたら、
「あなたと話し合った30分間が私にとっては一番の収穫だったのよ。あなたの経験を聞けたこと、自分の経験と照らし合わせられたこと。私の方こそ、あなたに感謝をしているの。」
と言ってくれた人がいたのです。この言葉にうるうるしてしまった私。

さすがカウンセラー。話を聞いてくれるということがどんなに大切なことか、またそれをきちんと受け止めて返すということが、いかに大切なことかを学べた2日間でした。
こんな素敵な経験。みなさんにも伝えたくて、だらだらとした記事になってしまいました。

今回、得れたこと=「人の話に耳を傾けること」「素直に返すこと」「自分を見つめること」・・・まるでカウンセリングを受けたような気分です (笑)。


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