「まる」ないちにち

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イギリスでの生活や仕事を通して、感じたことをつづっていきます。

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 被災地へ行き・・・(終)

:: 2012/01/18(Wed) ::

「被災地へ行って・・・(1)」「被災地へ行って・・・(2)」の続きです。*今回は、かなり長いです。*


何とも言えない気持ちを抱えたまま、友人宅まで帰ることに。

「思った以上にみんなががんばっているね。前来た時と違うよ。」

と友人。私には比較ができなので、何とも答えることができませんでした。でも、友人の目には、町はまだまだ瓦礫もたくさん残っているし、課題が山積みだろうけれど、でも、人は生き生きしているように見えたようです。

途中、サービスで車を止め、お店を覗きました。
お店の扉を開け、中に入ると、産地の野菜が売られていました。売っている人も、売られている野菜も「明るい」のです。さらに奥に行くと、今度は木工のお店。地元の職人さんたちが作った家具や雑貨が売られていました。ここも「温かい」のです。自分へのお土産に箸置きとバターナイフを購入。ずっと欲しいと思っていたバターナイフがここで見つかったのも縁。今日のこの日の思いを忘れないように、ということなのかしら。


この日の夜、友人の家族みんなと食事しました。義妹さんも来てくれました。そう、津波でアパートも赤ちゃん用品も全部流されてしまった A さんです。7カ月になる赤ちゃんも一緒に。

「久しぶりね~。赤ちゃん、かわいいね~。・・・大変だったね・・・」

本当は「大変」なんて言葉で会話を始めたくなかったのに、つい、出てしまいました。

「うん。ホント、大変だったよ。でも、生きて、こうしてこの子 (赤ちゃん) を無事に産めたから幸せだよ。」
「何もなくても、この子がいてくれるから、ずっと笑顔でいられるんだよ。」

会えてよかった・・・涙がどんどん出てくるなか、二人して「よかった・・・」「よかった・・・」を繰り返しました。赤ちゃんも終始ニコニコしていました。この子はこの家族の光なんだね。

その後、A さんの体験談を聞かせてもらいました。
仕事中だった A さん。働いていたところは「津波が来た時の避難所」と指定されていたそうですが、そこまで津波がやってきたため、身重の体で山を越えて必死に逃げたそうです。その後、家族と会えたのは3日目の朝・・・。
全て流された中で残っていたのは A さんの車のみ。たまたま仕事で遅番だったため、高台に車を止めたことが幸いしたそうです。その中に残っていたのは、初の甥っ子への1歳の誕生日プレゼント(この甥っ子と言うのが、私の友人の子どものことです。友人もこのプレゼントは宝物になったと言っていました)。


「私たちは大丈夫。大変だけど、大丈夫。こうして私たちのことを思ってくれている人がいるだけで、本当にうれしい。ありがとう。」と A さん。私の方こそ「ありがとう」。


この震災で心にトラウマを負った子どもたちに何らかの支援ができないか、と始めた大学院でのコースワークの目的もあり、被災地で活動してみえるカウンセラーの先生にもお話を聞く機会がありました。話を聞くうちに、今回、被災地へ行ったことをブログにアップしようかどうしようかすごく悩みました。

実家に帰って「どうだった?」と聞かれても「何とも言えない」しか言えなかった私。そう言えば、私のいとこも、震災直後に被災地へ仕事に行っていたのですが、彼も帰ってきて「何も言えない。テレビで見るのとは全く違う。行ったことがある人にしかわからない」と言っていた理由がわかりました。

じゃ、私はこのまま「何も言えない」まま、私の中で完結していいのだろうか。この現状を見て、何もしなくていいのだろうか。

いや、やはり私の目で見たことを伝えよう。私の言葉で私の思いを伝えよう、それも真実なのだから。

1月13日に「被災地へ行き・・・(1)」をアップした後は、コメントを読むのが怖かった。おそるおそるコメントを開くと、makikoさんがコメントをくださっていて、涙が出てきました。(宮城県に住むmakikoさんは東日本大震災で家を流されてしまったのです)。

「被災地の報道も日々減ってゆく中 
こうしてhaykichiのように現状を伝えてくださるのは
被災地の宮城県に暮らすものとして嬉しく思っています」


「そうなんだ。私がここで私が見たそのままを伝えることも、私ができることなんだ」と「はっ」と我に返った気分になりました。

このブログを読んでくださっている方が100人いるとして、その人たちがブログや口伝えでも「まだ大変なんだよ」とさらに100人に伝えてくださったら、単純計算で10,000人に、その事実が伝わる。その人たちが、そこからまた発信すれば、さらに広がる。
たとえ広げなくても、その人たちの心に残っていれば、ふと募金箱が目に入ったときに募金をしようという気持ちになるかもしれないし、ボランティアで何かやってみようという思いが生まれるかもしれない。復興の一環としてその地のものを買おう、という思いになるかもしれない。


ブログからブログに伝わり、福島在住のmariさんからも「不安になることもしばしば。それでも、今日は取りあえず平穏で幸せだったと 毎夜眠りに就くことにしようと思っています。」という思いを聞かせてもらい、より、たくさんの人にその思いを知ってもらいたい・・・と感じました。ねこなすさんのように、この震災を風化させないためにもイギリスにいてもできることをしている人がいることを知り、心強く思いました。
他にもコメントをくださった方、ありがとうございます。被災地に住んでいる住んでいない関係なく、みなさんの思いがひしひしと伝わってきました。ぜひ、みなさん、読んでください。

そして、福島に住んでみえる、やはりブログを通して知ったsakamotoさんのこの言葉で、「被災地へ行って・・・」を締めようと思います。

「地震から10か月。
まだまだこれからのことも多いですが、
10か月の間に学び、支え合い、夢を追って
前に進んできたことも事実。
負けねえよ!
って感じですね。」



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友人からいただいたお土産。
そう、わすれちゃいけない。風化させてはいけない。


読んでくださってありがとうございます。


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  1. Category: 東日本大震災関連
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