「まる」ないちにち

:: admin ::: NewEntry ::
イギリスでの生活や仕事を通して、感じたことをつづっていきます。

   イギリスの小学校関係についての情報ブログは・・・「kayokoyamashita.com イギリスの学校 と シンセティックフォニックス」へ



 「懲役20年、発達障害 求刑超す判決」について(1)

:: 2012/08/05(Sun) ::

8月1日の「みなさんのご意見をお願いします」に、私のブログによくコメントをくださる方だけでなく、初めての方からもご意見をいただけてうれしく思っています。ありがとうございます。

みなさんのご意見、とても勉強になりました。おおまかに分類してみると、
・裁判員制度
・国や地方自治体の受け皿
・保護者としての役割
・懲役20年の意味
という視点からのご意見が多かったように感じます。まだ、コメントを読まれていない方、ぜひ読んでみてください!私自身、思いもしなかった考えが多々あり、とても勉強になりました。コメントへのお返事、もう少しお待ちください。

さて、今日は私自身、この判決について感じたことを綴っていきたいと思います。いくつか疑問として頭に浮かんだことや感じたことなどを書く予定です 。長文になるので、2回に分けて私の思いを綴りたいと思います。よろしければ、お付き合いください。

大阪・姉殺害:大阪地裁、懲役20年 発達障害、求刑超す判決 「社会秩序のため」

◇家族同居拒否、再犯の恐れ指摘
 姉を殺害したとして殺人罪に問われた大東(おおひがし)一広被告(42)=大阪市平野区=の裁判員裁判で、大阪地裁(河原俊也裁判長)は30日、懲役16年の求刑を超える懲役20年を言い渡した。判決は、大東被告が広汎(こうはん)性発達障害の一種、アスペルガー症候群と認定。母親らが被告との同居を断り、被告の障害に対応できる受け皿が社会にないとして、「再犯の恐れがあり、許される限り長期間内省を深めさせることが社会秩序のためになる」と述べ、殺人罪の有期刑の上限が相当とした。【渋江千春、堀江拓哉】 毎日新聞 2012年07月31日 大阪朝刊



(1) 懲役16年から20年となったのだが、この延長した4年間という期間は何に当たるのか。

 刑務所というのは、自分が犯した罪を償うために入所する場所であり、罪に応じてそれ相当の期間、役に服さないといけないわけですよね。大東被告に関しては、彼が犯した罪は16年という期間、懲役に服すことが相当だと検察側が考えていたということだと私は理解しています。しかし、20年になったということは、この4年間は、「何」に対しての懲役なのでしょうか。


(2) この判決は大東被告を社会から排除するためのもの?

 (1) を受けて、頭に浮かんだ言葉が「座敷牢」。多分、多くの人はこの言葉、馴染みがないかと思います。日本では、1950年代半ばごろまで、家族に精神障害者がいる場合、天井裏や家の奥、または別棟などにスペースを作り、そこに精神障害者を閉じ込めていたのです (中村治)。今回の判決は、まるで刑務所を座敷牢としてみなして、大東被告を社会から排除しているように感じてしまいました。なぜ、こうなってしまったのか。


(3) 「被告の障害に対応できる受け皿が社会にない」はいつの時点?

 日本発達障害ネットワーク(東京)の市川宏伸理事長が
「現状では『受け皿』は十分とは言えない。だが、さまざまな取り組みがあり、刑期を終えた後、社会復帰に必要な経験を積んでもらうための中間施設を造ろうという動きもある。」
と述べているように (北海道新聞)、日本では今の時点では、大東被告のように犯罪を犯した障害を持っている人への十分な受け皿がないというのは事実だと思います。

 しかし、2005年に発達障害者支援法もでき、少しずつだけれど、障害者への支援制度も変わってきています (この支援法の是非に関してはここでは触れません)。もしかしたら、10年後には何か新しい制度ができているかもしれないし、16年後には支援施設のようなものが設置されているかもしれません。

 この裁判でポイントになったのが「、受け皿がない」ことであり、誰も「未来に受け皿があるかどうか」ということは考えていないように、私には受け止められました。それとも、未来も今と変わらず、「障害をもった人たちにとって住みやすい社会にはなっていないだろう」というメッセージだったのでしょうか。

 また、日本発達障害福祉連盟理事の湯汲英史氏も
「発達障害が認められるようになって、まだ20年も経っていない。人は進歩しているのだし、社会も進歩していく。受け皿を作ろうという意識を誰も持っていないことが残念だ」
と言っています。本当にそう思います。


(4) 家族と学校・社会はどのように機能していたのか。

 小学校5年生で不登校になった大東被告。私、彼と同い年です。自分の経験から言っても、今から30年前、学校が不登校の子どもたちにどのように対応していたのか、想像つきます。「学校へ来れないのは甘えているんだ」「学校に来れないなら親が責任もって来させなさい」・・・。なぜ学校へ来れないのかを個人の問題として向き合って考えるのではなく、「学校に来れないこと=悪いこと」のように思われていました。きっと、大東被告も同じようなことを言われたのではないか、と思います (これは私の想像です)。
 じゃ、親はどのように彼と向き合っていたのでしょう?もしかしたら彼に対して「負 (否定、拒絶、強要、などなど)」の接し方をしていたのではないでしょうか。だからこそ、(親に代わって) お姉さんが一生懸命、社会に出るように彼に働きかけていたのかもしれないと思えるのです。

 彼はこの不登校がきっかけで、30年間ずっとひきこもりになってしまったと言うことですが、ひきこもりというのは家族内でのトラウマが原因だとする見方もあります (服部雄一)。大東被告も家族内でのぎこちない関係を感じとったためにひきこもりとなり、社会に出ることが難しくなったのかもしれません。そして、それに対して誰も (行政や福祉関連機関など) 支援を差し伸べなかったことも社会との接点を持てなかったことも要因になったのかもしれません。あくまでも、私の想像なのですが・・・。

 しかし、ここで問題になるのが「アスペルガー症候群」という判決理由です。では、アスペルガー症候群とは一体、何なのでしょうか。

sozai
長くなりましたので、今日はこの辺でおしまいにして、次回はこの「アスペルガー症候群」に視点を置いて、自分の思ったことを綴っていきたいと思います。
関連記事
スポンサーサイト



にほんブログ村の下記のランキングに参加しています。
いずれかのバナーをクリックしていただけるとうれしいです。
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 丁寧な暮らしへ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 小さな幸せのある暮らしへ
にほんブログ村 海外生活ブログ イギリス情報へ


JWordクリック募金

知ってました?拍手すると、ヘイミッシュが現れるのを。
毎回違ったヘイミッシュを見たい人はぜひ、拍手してください。 web拍手 by FC2

  1. Category: 思ったこと・考えたこと
  2. | trackback:0
  3. | comment:1
<<手打ちうどんに挑戦! | top | 木の上の犬>>


comment

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2012/08/05(Sun) 19:49:41 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

comment


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://haykichi.blog89.fc2.com/tb.php/461-d18c04b7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


03
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
25
26
27
28
29
30
31