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 発達障害:小中学生61万4000人

:: 2012/12/07(Fri) ::

発達障害:小中学生61万4000人 文科省調査・推計
毎日新聞 2012年12月05日 22時00分(最終更新 12月06日 01時34分)

 普通学級に通う公立小中学生の6.5%に発達障害の可能性があることが5日、文部科学省の調査で分かった。40人学級で1クラスに2〜3人が「読む・書く」が苦手、授業に集中できないなどの課題を抱えていることになる。調査対象地域の44都道府県(岩手、宮城、福島の3県を除く)を基に推計すると約61万4000人になる。このうち約4割は特に支援を受けておらず、専門家は「教員の増員などの手当てが必要」と指摘している。

 調査は今年2〜3月、学習障害(LD)▽注意欠陥多動性障害(ADHD)▽高機能(知的発達の遅れのない)自閉症−−の発達障害の主な3要素について、44都道府県の普通学級に通う計5万3882人を抽出し、担任教諭が回答した。

 「文章の要点を読み取れない」「簡単な計算ができない」などLDがあり、学習面で著しい困難がある小中学生は4・5%。「教室で離席する」などのADHDが3.1%。「周りの人が困惑することを配慮せず言う」などの高機能自閉症は1.1%。一部はこれらが重複していた。

 発達障害とみられる児童生徒を学年別に見ると、小学1年が最多で9.8%。成長に伴い障害が改善され、小学4年7.8%▽中学1年4.8%▽中学3年3.2%だった。

 また、38.6%は「個別指導」などの支援は受けておらず、学校内で支援が必要と判断された児童生徒(18.4%)でも6%が無支援だった。

 調査に協力した大南英明・全国特別支援教育推進連盟理事長は「医師らで構成される専門家チームの設置や教員の増員などの対策が必要だ」と訴えた。

 同様の調査は02年にも5県から約4万人を抽出して実施。発達障害の可能性がある子供は今回より0.2ポイント低い6.3%だった。【石丸整】



LD というのは、Learning Disabilities/ Learning Disorders/ Learning Difficulties の頭文字をとった言葉で、「学習障害」を意味します。この学習障害にはさまざまな子どもが含まれています。私が大学院で学んだディスレクシアもその中のひとつ (詳しくはコチラ⇒ディスレクシア) 。また、他にも学習障害と一言でいっても、
・口頭では全く問題なく話ができるのに実際に本を読むことに困難をきたす
・文字を書くと棒が一本多くなってしまう
・計算がどうにも苦手
などなど、本当にさまざまなのです。

私が知っている子どもにも、
・黒板が写せない⇒先生に叱られる⇒勉強がいやになる⇒ふらふらと歩きまわる
という「負」の連鎖を背負っている子がいました。
先生自身、「黒板が写せない」ということが理解できなかったんですよね。この子は多分、ディスレクシアだったと思うのですが、その子が持つ「困難さ」に先生が気がついたのなら、何らかのアプローチの仕方はあったと思います。

これはほんの一例ですが、ここでは「学習困難」に関しては割愛させていただきます。


さて、今回のこのニュースで気になったのが
"調査に協力した大南英明・全国特別支援教育推進連盟理事長は「医師らで構成される専門家チームの設置や教員の増員などの対策が必要だ」と訴えた。"
というところ。

私は、それ以前に「一クラスの子どもの人数を減らしてほしい」と思うのです。せめて、一クラス30人学級だったら・・・と痛切に感じます。

日本で私が教員をしていたときは、一クラス40人いました。これだけ人数がいると、ノートのチェック、日記、授業研究、テストの答え合わせなどなど普段やるべきことでひぃひぃ言っていました。これにプラスしてさまざまな業務、通知表、学級経営など、本当に目が回りそうなほどだったのです。

休み時間にはなるべく子どもと遊ぶようにしていましたし、不登校気味の子どもの家を訪問したり、特別な支援の必要な子どもの教材を作ったり・・と本当に時間がなかったのです。学校内に一クラス30人の学級もあって、心底「うらやましい・・・」と思ったものです。

もしせめて一クラス30人になったら、先生にもっともっと余裕も出ると思うのです。そして、個別に支援が必要な子どもにも教材を作る時間もできるはずです。何よりももっと子どもに目を配れると思うのです。そうしたら、先述した先生ももしかしたら子どもが何に躓いているのかが、わかったのかもしれません。
専門家の意見もとても大切です。でも、まずは先生に余裕がなければ、どんな素晴らしい専門家チームを導入しても正直、無駄だと感じます。子どものことを考えるのなら、子どもを取り巻く環境を整えてほしい・・・そう感じたニュースです。

*追伸:この6.5%という数字ですが、私は思った以上に少ないと感じています。気付かれていな子がもっといるように思うのです。
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comment

私もニュースを見ました。
想像していた以上の数に驚きました。

発達障害といってもそれぞれにいろいろな症状がありますね。
出来るだけ早くに親や周囲の人が気づくことが大切と思います。

私の子供達が通った小学校は少子化で今1クラスしかありません。
昔は4クラスでした。
人数も30人くらいしかいないそうです。
本当は1クラスこれくらいがいいのではと思います。

振り返れば小学校は勉強以外にも大切なことをたくさん経験する所でした。
始めての〜がたくさんの思い出の中にあります。
うちの子供たちは小学校の先生のことしか覚えていないくらいです。
先生方が中身の濃い教育ができるような環境をつくっていただきたいですね。

バタバタしていて気がついたらカレンダープレゼントが終わっていました。
来年もぜひしてくださいね。
  1. 2012/12/07(Fri) 09:42:54 |
  2. URL |
  3. ぶんぶん #-
  4. [ 編集 ]

子供の発達障害は複雑かつ難しい問題ですよね。
私は企業が経営する英語学校で子供に英語を教えています。
あるとき小学生の生徒がクラスの友達の話をしている最中に
「たんぽぽさん」という表現をしました。
「タンポポさんってかわいい名前だね。ニックネーム?本名?」
と聞くととても困った顔で「え…たんぽぽさんはたんぽぽさんだよね…」と友達と顔を見合わせました。
それまでの内容と彼女たちの表情・口ごもり方から少し障害のある生徒さんだと想像できました。
クラスの中に普通に存在する「たんぽぽさん」は特に先生からケアを受けている様子はうかがえませんでした。
言い換えれば、入ったクラスの生徒たちが協力的か排他的かで彼らの生活は大きく変わると想像できます。
自分の目で状況を確かめていないのではっきりとしたことは言えませんが
最近はいろいろなことに神経質な保護者の方も多いので、
先生も、生徒たちも、学校の中で自分の居心地の良い場所を作るのが
難しいだろうなと思います。
  1. 2012/12/07(Fri) 21:49:36 |
  2. URL |
  3. Mikiko #IeKMXTlo
  4. [ 編集 ]

今回発表の数字は、とりこぼしされてしまった子供たちもいそうですが、発達障害とは異なる理由なのにラベリングされた子供たちも含まれていそうなので、±とんとん?と勝手に受け止めていました。確かにもう少し、多いのかもしれませんね。

私が経験した、一番少ない学級人数は20人でした。もちろん日本ではありません。
ここまで来ると、(当時日本では事務処理が煩雑だと受け入れられていなかった)男女混合名簿の運営になんの支障もきたしていませんでしたし、試験問題はすべて記述式(論文方式)でした。
(三択とか四択、穴埋めなんてのは、準備で四苦八苦するかわり、採点は機械的にできるから大人数の生徒向けなんですよね…)

日本は少子化で、空き教室も余っているのに、それらを老人向けデイケアに転用したりしても、学級数を増やして決め細かな教育に変えていこうとはしません。
資源も豊かではなく、人材が宝の国なのに、これからの世代をないがしろにしすぎです。直接投票権を持たない子供向けの政策は常に後回しで、票田の高齢者に甘い言葉ばかりささやき、働き盛りや若い世代、子育て世代を絶望させています。
これから選挙ですが、せめて本気でこの国の教育を改善していこうという声がいずれかの党からでないものかとみていますが…ダメですね。
専門家の配置の前に、まず教員にゆとりを取り戻して生徒や児童が大事に目配りしてもらえる環境を整えるべしとのご意見に、賛同しています。
  1. 2012/12/07(Fri) 23:57:11 |
  2. URL |
  3. cocue-cocue #-
  4. [ 編集 ]

ぶんぶんさん。

ぶんぶんさんがご指摘されている早期発見は特別支援教育において、
重要なキーワードになります。
早いうちに躓きを見つけることができれば、どうやって対応していけば
いいのか、その子も学ぶことができるためです。大きくなって苦労しない
ためにも早目の発見・対応が必要です。

発達障害と言っても、本当にいろいろなのです。でも、子どもって一人ひとり
みんな違っていて、一人として同じ子っていないですよね?
「発達障害」とひとくくりにするのではなく、その子が持つ個性として認めて
いくことが大切なのでは、と思っています。

本当、小学校って「初めての~」ばかりですね。そういう環境になかなか
馴染めない子もたくさんいるので、やはり少人数化して、一人ひとりの
気持ちに寄り添える教育ができたら・・・そう願っています。
中身の濃い教育・・・・とても大切なことです。

カレンダー、今年は運よく応募した写真が採用されたので、来年も
採用されるかはわかりません~。もちろん、採用されカレンダーに
使っていただけたら、プレゼント企画をしますね!
コメント、ありがとうございました!

Mikikoさん。

昨年、私は修士論文のために日本で何人かの先生に「特別支援教育」
についてインタビューしました。インクルージョンをテーマにした
ものなのですが、その中である先生がおっしゃっていたのが、
Mikikoさんがおっしゃっている
「入ったクラスの生徒たちが協力的か排他的かで彼らの生活は大きく変わる」
ということなんです。そして、その姿勢は担任の先生が作る、ということ。
去年はとても協力的だった子どもも今年になってまったく無視するように
なった・・・ということも多々あるそうです。子どもは大人をよく見ています。
たとえ言葉にしなくても態度やその子を見る目を子どもが感じとります。
これ、社会全体にも言えると思うのです。
居場所を作る・・・障害を持つ子どもだけでなく子どもたちが普通に
「安心できる」居場所を作って行くことが一番大切なことなのでは・・・と
感じます。
コメント、ありがとうございました!


cocue-cocueさん。

一クラス20人だなんてすごい!
先生も余裕ができるだろうな~と思います。だから教育がより濃いものに
なっていく、子どももより考えを深めることができる、だから学校が
楽しくなる・・・正の連鎖ですね。

イギリスは一クラス30人が定員。でも、イギリスも最近は余裕がなくなって
きていて(ペーパーワークがどんどん増えている!)、先生も「忙しすぎて
授業もちゃんと進まない。子どものことも見てあげられない」と嘆いています。
日本はそれ以上に授業以外にも部活動や会議、研修などありすぎて本当に
忙しすぎます。
先生がすべき重要なことにもっと専念できる環境を作ることが大切です。

私、最近思うのです。日本って実は先進国じゃないって。
地位や名声やお金の方が大切だといっている大人たち。そのためには
人を蹴落としてでものし上がって行く。
人のことを考えられないということは、当然、心に余裕なんて生まれません。
気持ちに余裕がなければ、ぎすぎすした社会になっていきます。心の
ゆとりがない。そんな社会の中で育っている子どもたちにとって、真の
心のゆとりを感じることができない社会が当たり前になっていくのです。
子どもを国の宝だと思えない国って将来のことを考えられないわけですよね。
ということは、先に進もうなんて思っていないのならそんなのは先進国では
ない、と思うのです。

「お金のばらまき」なんてする必要はないのです。教育にもっとお金を
費やしてほしい・・・切なる願いです。
cocue-cocueさんのコメントに深く頷きながら読ませていただきました。
ありがとうございます。
  1. 2012/12/08(Sat) 07:22:22 |
  2. URL |
  3. haykichi #Lg2mhvRI
  4. [ 編集 ]

恥かしながら、初めてこの記事を知りました。

正直、「まだ この段階なの?!」と思いました。
当事者や、障害児を持つ親にとって、次の次のもっと次のことまで考えて欲しいです。 

政治的な絡みがあるのは間違いありません。政権交代した3年前に 私が聞いていた支援が様変わりしたのを思い出しました。


少人数制学級、とても良いです。息子(AD/HD)の学級は21人です。男女とも仲が良く、のんびりした感じです。通級で支援学級で勉強している子もいます。極端に勉強が出来ない子がいるという話はあまり聞きません。
よくないところもあります。今の担任は冗談が行過ぎるところがあり、素直な子供たちがそれを信じて 特定の子供のいじめにつながってしまう・・・という事がありました。息子もその中の一人で、感覚過敏が原因という事をわかっていながら担任が 「季節感のない服装、寒さを感じない『変温動物』」などと言って 笑っていたそうです。息子は「俺は蛇か蛙だね」と言った事でこのことを知りました。こういうことが広まるのも早いです。


長くなってしまいましたが、『先生の余裕』本当に大切です。雑用、多すぎます。頑張ってる先生が沢山います。本当に頭が下がります。
私は 先生が多少のプライドを捨てて、もう一度、『この子はどうしたいのかな。何をしてあげたらいいんだろう』と考えて頂きたい。
発達障害の子供たちに考えられたプログラムは(ペアトレなど)どんな子供たちにも有効だと聞いた事があります。実際 有効であったと言っていた学校の先生にもお会いした事があります。忙しいかも知れませんが、どんどんやって頂きたいです。

人によって考え方や支援の仕方は様々ですが、奉仕と思いやりの気持ちは忘れないでいたいです。
  1. 2012/12/10(Mon) 09:43:03 |
  2. URL |
  3. sonatinen #ch2f7abI
  4. [ 編集 ]

sonatineさん。

障害を持っている持っていないにかかわらず、どの子どもにも
「得意」な部分と「苦手」な部分があります。
そういう意味では、障害を持っているから特別に何かをする、ということ
ではなく、全ての子にその子にあった教育を考えていくということが
すごく大切なのではないかと思うのです。
個に沿った教育をすること。以前、どこかで触れたのですが
視力が弱い子にはメガネを使ったり、席を前の方にすること、
聴力が弱い子には補聴器を使ったり、聞きやすいように大きい声で話すこと、
など、それぞれの子を考えていくことが先生たちに必要なんです。

先生になろうと思ったのは、きっと何らかの情熱があったからだと思うのに、
その情熱が冷めててしまうような煩雑な業務などを減らせば、
もっともっと先生も余裕が出ると思うのです。
そしてそのためには保護者の方の協力、地域で子どもを育てるという
思いが上手に絡み合っていくことが大切だと私は考えています。

sonatineさんもおっしゃっているように奉仕と思いやりの気持ちを先生に、
そして先生と協力しながら子どもを育てていくことを保護者や地域の方に
してもらえたら、人のことを思いやれる子どもが育っていくのでは・・・と
感じています。
  1. 2012/12/12(Wed) 02:26:42 |
  2. URL |
  3. haykichi #Lg2mhvRI
  4. [ 編集 ]

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